コンタクトの価格にも影響する含水率とは

コンタクト選びでは、含水率に一番注意していただきたい点です。含水率はコンタクトの価格にも影響します。含水率とは何かご存知でしょうか？含水率はコンタクトレンズの中に含まれる水分量の割合を表した値です。

それでは何故コンタクト選びの際に含水率を気にする必要があるのでしょうか？ コンタクトレンズの水を含む量によって、コンタクトの通す酸素量の比率（透過度）と汚れなどの付着具合に含水率が大きく関係するのです。

コンタクトは含まれる水分量によって酸素が溶ける割合が変化します。水分を高く含むレンズの方が酸素を目に通すことができます。これはコンタクトのCMなどでもよくやっているので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

酸素が目に届くコンタクトレンズほど目に優しいと言えます。よって含水率が高いコンタクトの方が良いという事になります。実際に販売店舗などにコンタクトを買いに行けば、店員さんからも含水率の高いコンタクトを推薦されることでしょう。

高含水率コンタクトの欠点

しかし含水率が高い事で酸素が通りやすくなる反面、マイナス点がいくつかあります。気になる高含水率レンズのマイナス点は、目が乾きやすくなってしまう事。含水率が高いレンズは、レンズが目の水分を吸収してしまう為に、目の乾きが酷くなるのです。含水率が高いレンズを着用している人は、目薬が欠かせなくなります。目の乾きが気になると、仕事や勉強にも集中できなくなって困ることがあります。

もう一つの高含水率レンズのマイナス点は、レンズが汚れが付きやすくなってしまう事です。レンズに付いた汚れを放置していると目の感染症にかかったりと、眼障害や眼病の元になります。しかし酸素の透過率は含水率によって変化しますが、酸素の透過率はレンズの厚みによっても変化してきます。また汚れによっても酸素の透過率に影響が出ます。ですので、人それぞれ条件が異なることを考えると、店員さんがオススメするように”含水率が高いコンタクトが一番良い”とは言えなくなりますね。まあ汚れによって酸素の透過度に違いが出るというのは論外でしょうね。レンズは清潔に保つのは当たり前でしょうから。しかし使い捨てコンタクトなら汚れる前に捨てるので、汚れを気にする必要はほとんどありません。

すると使い捨てコンタクトレンズを使用すれば、高含水率レンズの悪い点は、目が乾きやすいという一点のみになりますね。最近では新素材のシリコーンハイドロゲルを使い、含水率の問題も解決しつつあるようでが、以上の点や価格面からいってもやはり使い捨てコンタクトレンズが賢いコンタクト選びだと思います。